今年一番の話題作と言っても過言ではないクリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』（公開中）の主人公を演じるジョン・デヴィッド・ワシントンに注目したい。

本作は、『ダークナイト』シリーズや『インセプション』『ダンケルク』と数々のヒット作を生み出してきたノーラン監督によるスパイアクション。時間に隠された衝撃の秘密を解き明かして、第三次世界大戦を止めるという名もなき男の任務が描かれる。

　主人公の名もなき男を演じるジョンは、『グローリー』で第62回アカデミー賞助演男優賞、『トレーニング　デイ』で第74回アカデミー賞主演男優賞を受賞した名優デンゼル・ワシントンと、女優で歌手のポーレッタ・ワシントンの長男として1984年7月28日に生まれた。7歳のころ、父デンゼル主演、スパイク・リー監督の『マルコムX』（1992）で端役として映画デビューしたが、その後は、アメリカンフットボールの道へ。特待生として奨学金を獲得して米モアハウス大学に通い、2006年には、NFLドラフトでセントルイス・ラムズ（現ロサンゼルス・ラムズ）と契約した。

　2012年に選手を引退すると、ドラマ「Ballers／ボウラーズ」（2015〜2019）のオーディションを受け、リッキー・ジャレット役を射止めた。その後の活躍は目覚ましく、『ブラック・クランズマン』（2018）、『TENET』の主演を担っている。着実にキャリアアップして知名度が上がっているジョンについて、SNS上では「デンゼル・ワシントンの息子って知らなかった！」と驚きの声が上がっている。

　『TENET』では、高い身体能力を生かしたアクションに挑んでおり、今後どのような俳優として活躍していくのか期待が高まるところだ。（編集部・梅山富美子）

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