B・B・キングさんの伝記映画『ザ・スリル・イズ・オン（原題） / The Thrill Is On』キングさん役が決定

　ブルース界の巨人、B・B・キングさんを描く伝記映画『ザ・スリル・イズ・オン（原題） / The Thrill Is On』で、米人気ドラマ「SUITS/スーツ」などの俳優ウェンデル・ピアースがキングさん役に決まったと Entertainment Weekly などが報じた。

　本作は、キングさんと若きミュージシャンだったマイケル・ザネティスの長年の関係を描いたもの。脚本は、ザネティスとメローラ・ドノヒューが共同執筆している。

　2015年に亡くなったキングさんは、60年にわたってブルース界に最も影響を与えた人物として活躍し、40作以上のスタジオ・アルバムや16作のライブ・アルバムを発表。グラミー賞を15回、そして生涯功労賞も受賞し、1987年に音楽界の功労者をたたえるロックの殿堂入りを果たしている。

　一方、ピアースは、スパイク・リー監督作『マルコムX』や『ゲット・オン・ザ・バス』、テレビシリーズ「LAW & ORDER ロー＆オーダー」などに出演し、「THE WIRE／ザ・ワイヤー」のバンク・モアランド役で一躍注目を浴びる。その後は、テレビシリーズ「SUITS/スーツ」「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」に出演し、最近では「トム・クランシー／CIA分析官 ジャック・ライアン」にも出演していた。若い頃にはラジオのジャズ番組の司会者を務めたり、「トレメ（原題） / Treme」ではトロンボーン奏者を演じるためにトロンボーンを学び、ウィントン・マルサリスやカーミット・ラフィンズらのアルバムに参加したこともあるそうだ。（細木信宏／Nobuhiro Hosoki）