管理人のJackです。
個人的に今年観た映画の中で好きなものをベスト5を挙げておきます。
2013年に映画館で観た映画は73本で、レンタル等での鑑賞が191本でした。
※特に順位はありません
※文中にわりとネタバレっぽい表現があります
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・ジャンゴ 繋がれざる者 クウェンティン・タランティーノ
個人的には系統としてはリー・ダニエルズの『プレシャス』が近い映画だと思っています。こちらも逆境から学習/知恵で救われる話ですね。
・パシフィックリム ギレルモ・デル・トロ
だって面白いじゃん!
もし続編製作のお金が足りなければ、クラウドファンディングとかで個人出資を世界から集めればいいと思うよ。確実にkickstarterの最高記録になると思う。何億到達ごとに登場イェーガーを追加とか、出資が多い国のイェーガーを登場させるとかね。
・ゼロ・グラビティ アルフォンソ・キュアロン
去年映画館で複数回観た映画はコレと『ジャンゴ』『パシリム』の3本だった。この3本に共通しているのは、”映画キモチイー”
という原始的な感覚。
優れた脚本/ストーリーを味わいたければ、小説を読めば良いし、素晴らしい俳優の演技を見たければ演劇を観るのもアリだ。総合芸術である映画の優れた点は”映画キモチイー”体験なのだ。僕は今ほど映画館で映画を観れなかった頃(金銭的にも地理的にも)は映画館に行くということは、一大イベントだった、入れ替え制ではない映画館のロビーで、前の回のクライマックスのBGMが漏れ聞こえている雰囲気が大好きだった(関係ない話ですが、中学の頃、初デートで『Shall we ダンス?』を観ようとしたけど、時間に間に合わず、次の回の『新 居酒屋ゆうれい』を観る羽目になり、ロビーで待っている間、うっすら上映中の『Shall we ダンス?』の曲が聞こえるなか、微妙な空気になったのを今でも鮮明に思い出します。なぜ『居酒屋ゆうれい』で妥協したのか…。)
年に何回かこういう純粋な映画快楽を味わう映画に会うと、昔の映画館が特別な場所だった頃の興奮を思い出すのでたまらないです。
・セブン・サイコパス マーティン・マクドナー
パルプ・フィクションと違うのは、時系列ではなく、虚実を混在させた脚本でしょう。特にクライマックスでクリストファー・ウォーケンが語る映画脚本のアクロバットは感動的です。
7人のキチガイをウディ・ハレルソンや、クリストファー・ウォーケン、トム・ウェイツなどのいかにもな配役を使っているにもかかわらず、奇抜なキャラクターものから一歩踏み込んだキチガイの掘り下げ方には頭が下がります。怪演の押し売りは楽しいけど、生きたキャラクターとは言えませんよねえ。個人的には後半に起きるサム・ロックウェル演じるキチガイの夢が叶うシーンで、ボロ泣きしました、素晴らしい脚本といい『ホット・ファズ』のような傑作だと思います。
・戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん 白石晃士
『パシフィック・リム』を観て、なぜ日本人に撮れなかったのだと歯ぎしりしたり、『クロニクル』を観て、なぜ”AKIRA”を産んだ日本でコレが撮れなかったのだと悔しい思いをしたり、『ゼロ・グラビティ』を観て技術的な差に愕然としているであろう日本の映画ファン達。
日本にはまだ白石晃士がいるぞ!
お世辞でも何でもなく、モキュメンタリー映画(P.O.Vモノ)界において、最前列にいる男白石晃士。
その白石晃士監督のDVDシリーズ『コワすぎ! 』の現在最新作である『FILE-04 真相!トイレの花子さん』はみんなが食傷気味に感じているP.O.Vというジャンルにまだまだ先があることを感じさせる大傑作だ。
最近の監督作『カルト』『讐 〜ADA〜』と合わせて観ればとても斜陽なジャンルとは思えない可能性を感じるはず。未見の方は是非『コワすぎ! 』シリーズと共に観て欲しい。間違いなく世界で一番先行しているのが実感できると思う。必見。
2013年は本当に映画当たり年でしたね(前回もこんなこと言ってましたが)。
個人的にはスピルバーグ、タランティーノ、黒沢清の新作が公開されるという夢の様な年でした、イーストウッドも公開されれば僕としては最強打線でしたが(笑)。
挙げませんでしたが、次点として『リンカーン』も大好きな映画です。
そんなところで、今年もみなさんよろしくお願いします。
スーパーマンとスタートレックも面白かったなぁ。
今年はロボコップとゴジラが楽しみだぜ。
僕はグランドイリュージョンもよかったと思いました!あれも映画館キモチイーでしたね