米国映画が描いてきたおかしな日本と日本人

1950年代には歌手として紅白歌合戦にも出場、『太陽にかける橋』（1961）では昭和天皇とダグラス・マッカーサー元帥の会見の通訳も務めたことのある外交官・寺崎英成を、 『ミッドウェイ』（1976）では南雲忠一中将を演じた。

（中略）

今からちょうど100年前、映画の都として始動間もないハリウッドで、千葉県出身の男がデビューを果たした。翌1915年、『チート』でカネと女にキタナイ残忍なる骨董商を演じ、大ブレイクすることになる早川雪洲である。端正なマスクとミステリアスな容貌で、一見人当たりがよさそうに見えながら実は冷酷極まりない日本人を演じ、 女性ファンを虜にしたのである。

ところが、そのエゲツナイ描写は国辱ものとされ、日本では劇場公開されなかった。カリフォルニアの日系人社会からの抗議もあり、18年には、早川の役柄が「ビルマの象牙王」となる字幕の差し替えバージョンも登場することになった。とはいえ、ドラマ映画としての出来は上々。早川はマネーメイキングスター街道をひた走り、日本人ばかりでなく、アラブ人、中国人、インド人、時にはネイティブアメリカンも演じ、米国映画史上最初にして最高の日本人スターとなった。

この時代の映画には、今見れば人種偏見としか言い得ないものが数多い。 『チート』と同じ15年に公開された3時間を超える大作『国民の創生』は、クローズアップなど映像手法で革新をもたらし、莫大な製作費をかけても収益が得られることも証明したD・W・グリフィス監督の映画史に残る大作。

しかし、南北戦争を題材としたこの作品で、白人至上主義のクー・クラックス・クラン（KKK）をヒーロー、 黒人を悪役として描いたことが世を騒がし、大議論を巻き起こすことになった。

そんな時代に、中国人探偵チャーリー・チャンものが大人気となった。シリーズ第2作では日本人俳優・上山草人がチャンを演じた。1920年代ハリウッドで活躍した上山の役柄の多くは中国人。日本人役は雪洲の例もあり断り続けたというが、トーキーの到来とともに、英語をしゃべる必要が出てきたことから、この役を以後17回も演じるのは、スウェーデン生まれの巨漢ワーナー・オーランドとなった。映画で必要なのは、米国人の考える中国人であり、本物の中国人である必要はなかった。 つり目と黄色肌のメイクを施した白人俳優が「エキゾチック」に演じれば十分だったのである。

1937年からは、国際秘密警察所属の日本人スパイ「ミスター・モト」のシリーズも始まった。演ずるのは白人俳優ピーター・ローレ。「日本人的」礼儀正しさを持ち武道の達人であるモトが悪を滅ぼすヒーロー映画シリーズは、日米関係の悪化もあり、1939年、8作で終わった。

日米間で戦争が始まり、映画の中の日本人は、正義を脅かす卑怯な敵となった。当然のごとく、ハリウッドに日本人はおらず、 日系人も収容所へと送られていく世にあって、演じるのは中国系朝鮮系もしくは白人だった。 短期間で製作される低予算プロパガンダ映画は、一見礼儀正しくとも平気で人を殺す卑劣で不気味な日本人を描き続け、米国人の脳裏に焼きつけられた。

戦争は終わり、一転して、日本人は米国にフレンドリーな人々となった。 しばらくフランス暮らしをしていた早川は、『日本敗れず』（1954）など日本映画にも出演するようになるが、 英国映画界の巨匠デヴィッド・リーン監督作『戦場にかける橋』（1957）の冷酷な捕虜収容所長役の名演で、
今に至るまでその名を日本人の心に焼きつけることになる。
（続きます）

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41539

日本を舞台にしたG.I.ものも製作され、朝鮮戦争下のひとときの安らぎの場として、 「ゲイシャ」をキーワードとした日本人女性との恋物語が語られた。

そんな一作『サヨナラ』（1957）は、青い目のメキシコ人俳優リカルド・モンタルバン演じる歌舞伎役者「ナカムラ」の登場が苦笑を誘う。

一方で薄幸の現地人妻を演じたナンシー梅木（梅木美代志）がアカデミー助演女優賞を受賞、アジア人初のアカデミー演技賞受賞者となった。

その梅木と繁田が共演したのが『フラワー・ドラム・ソング』（1961）。『サウンド・オブ・ミュージック』で知られるリチャード・ロジャース作曲オスカー・ハマースタイン2世作詞のミュージカル映画だ。

そこで彼らが演じたのは中国系米国人だった。紳士的雰囲気漂う繁田は『失われた地平線』（1973）ではチベットの僧侶を、『裏切り部隊』（1964）ではベトナム軍大尉を演じた。米国映画は、いまだ東洋人の中での区別をすることはなかったのである。

こうして、米国映画には多くの「日本人」が登場してきた。しかし、その描写の奇妙さ、そして予想される不快感から、 見ることをためらう作品も少なくない。

21世紀となり、『ラストサムライ』（2003）のような「時代劇」を米国が描く時代ともなった。 『ウルヴァリン：SAMURAI』（2013）『Godzillaゴジラ』（2014）など、今も、「フジヤマ」「ニンジャ」「サムライ」は日本を表す記号であり続けている。

『チート』も、「ミスター・モト」シリーズも、戦時の米国の国策映画も、ほとんどが日本では劇場未公開である。 しかし、今、（日本国内版は少ないが）DVDで見ることができるものも少なくない。「誤解」を真摯な態度で検証するために、そんな作品の数々を見直すのもいいだろう。それが対日観の歴史であり、それがさらなる対日観を作ったからである。

そんなおかしなエキゾチズムが残り続けることに、日本人の側にも責任の一端はあるかもしれない。 「普通の日本の姿」を積極的に発信してきたとは言い難いからである。

日本を訪れる観光客数は年間1000万人を超え、日中関係は冷え込んでいても、中国からの観光客数は増えているという。普通の人々に重要なのは、為政者がたきつける政治的主張ではなく、普通の生活の中の雑多な主張なのである。

そんな主張を、正しいかたちで発信できるフィルムメイカーが、世界のブロックバスタームービーという形で世に作品を放ち続けることができれば、世界の人々に普通の日本人というものが分かってもらえるのだが・・・。

人種差別だろ

　これはあなた達が考えてる想像以上に、日本人には堪え難い嫌ってる安直なデリカシーの無い行為です。
忠告しておくがこれをやられるとどんな作品ももの凄い[B級作品臭]がしてしまう。
　細やかなディテールや配慮がわかる日本人だからこそ、ニセ日本人役に違和感があるように見えるし
この情報溢れるネット時代に、映画みたいに時間も、文化価値も、金も大量に使うジャンルで
「肌が同じだからいいだろ」みたいな前時代的な配役はそろそろ卒業してもらいたい。

欧米の人らがよくいう「本人が嫌と感じるのが差別」ならこれも立派なレイシズムだよ日本人にとって。

確かにへんてこでおかしいところが満載なのだが、

ピーターセテラの曲を聞くと、

嗚呼なんかいいなと泣いてまう・・・

そしてタムリントミタがどスケベ女に見えてしまう僕がいる。

ジャパニーズレストランの中に土俵作って
大相撲を小ばかにした相撲レスラーのきぐるみ着てファイト
そんで周りで太鼓部隊がドンドコやってたやつ

あの土下座のシーンは駄目だろ

写実的に作るんじゃなくて、イメージを観客に伝えるために描写するんだから、
日本ならフジヤマ芸者オリエンタルカンフーなんだよ。

日本のアニメに出てくる黒人が少ない！とアフリカ人が怒ってるようなもんだ。

１がダメだ。
箸でハエを掴む日本人なんかおらん。

「それだけ新鮮なんだよ。質がいいんだよ」と言う人がいるが
そんなことはともかく感触・味としてマズイと思うんだが。
卵は加熱して食うべきものだと思うぜ。

歌舞伎役者を演じるレナード・ニモイ