釜山にアジア最大級の映画撮影所建設へ

　釜山市にアジア最大級の映画撮影所が建設される。

　釜山市は21日午後、文化体育観光部（省に相当）、映画振興委員会、機張郡の3者との間で「グローバル映像インフラ（機張撮影所）建設のための実施協定」を同市庁で締結した。
「グローバル映像インフラ」は、釜山市機張郡長安邑の「陶芸観光ヒーリング村」内にある24万9400平方メートルの敷地に建設される。
広さ約5600平方メートルと約1600平方メートルの室内スタジオや、デジタル作業用施設、セットや衣装、小道具の制作・保管施設、野外セットなどが設けられる。

　約585億ウォン（約52億9150万円）相当の敷地は機張郡が提供する。建設工事には国費などから660億ウォン（約59億7000万円）を投じ、来年末ごろ着工して、2020年6月ごろの完成を目指す。
事業費のうち相当部分は南楊州撮影所（京畿道南楊州市）の売却代金で調達する見通しだ。

　釜山市のチョ・ウォンダル映像コンテンツ産業課長は
「機張撮影所は南楊州と水営湾（釜山市水営区）の撮影所に比べ3倍以上の規模で、中国のワンダーグループが2018年の完成を目指し建設を進めている青島スタジオ（4950平方メートル）よりも大きな、アジア最大規模の撮影所になる。
デジタル作業用施設など、最先端の施設も整備するする計画だ」と語った。

　機張撮影所では、VR（バーチャルリアリティ＝仮想現実）などの手法を活用した3D（3次元）映画をはじめ、多様な特殊視覚効果が必要な映画を制作することができる。
さまざまなジャンルの韓国映画はもとより、米国のハリウッド映画など、韓国人観光客をターゲットにした海外のブロックバスター映画を制作できる環境が整えられる。

　釜山市のキム・ギュオク経済担当副市長は「韓国初の映画制作会社『朝鮮キネマ』が設立された釜山に、世界的なレベルのスタジオが建設される。この撮影所は、釜山の映画産業を1ランクアップさせられる、新たな土台になることだろう」と話した。

釜山＝朴柱栄（パク・チュヨン）記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/06/22/2016062201225.html