芸名を「のん」に改めた女優、能年玲奈（２３）。所属事務所からの独立騒動のあおりで“開店休業”状態のなか、１１月１２日公開のアニメ映画「この世界の片隅に」で久々に表舞台に姿をみせるも、メディアへの露出もままならない状況だ。そんな「のん」に思わぬ援軍が現れた。

　９月１８日、岩手県久慈市の三陸鉄道・久慈駅前の広場に姿を見せたのん。ＮＨＫ連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台にもなった同市だが、台風で大きな被害を受けたことから、支援のために訪れたのだ。

　「地元紙では取り上げられましたが、大手メディアではほとんどスルーされました」とは芸能関係者。「のんにとって久々の話題でもある『この世界の片隅に』も、映画専門のメディア以外ではあまり紹介されていません」と続ける。

　こうした状況を、いまだに解消されていない独立騒動に関連づける声も少なくない。そんな中、のんに助けの手を伸ばしたのが、ＮＨＫだった。１９日放送の「おはよう日本」でインタビューが放送されたのだ。

　この日の放送では、「この世界の片隅に」が特集され、インタビューに加え、９月の完成披露試写会やアフレコの様子なども流された。

　「クラウドファンディングで国内映画の最高額を集めたことや、戦時中の広島や呉での女性の生きざまなどをクローズアップしたところはＮＨＫらしいですが、ネット上では『ＮＨＫに能年が帰ってきた』と歓喜の声が上がったほどです」と芸能サイト編集者。

　ネット上では、「ＮＨＫが能年の復帰をバックアップするということか」と期待を寄せる声も書き込まれている。

　「能年は今の朝ドラ好調のきっかけを作った功労者です。声優とはいえ、ひさびさの映画出演だけに『取り上げてあげてほしい』とかつての共演者からもバックアップもあったようです」とＮＨＫ関係者。

　少しずつだが、前進しているようだ。

夕刊フジ 10月26日 16時56分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161026-00000017-ykf-ent