引用元:【インタビュー】字幕翻訳者・戸田奈津子さん「エッ?と思う字幕は、どこかおかしいの」
posted on 2017/01/04 10:01
山光瑛美 BuzzFeed News Reporter, Japan
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(写真)
Jun Tsuboike / BuzzFeed
「英語じゃないのよ、映画よ。最初からそれしかない。映画が好きだから英語を勉強したわけで、英語そのものが好きな人間ではないのです。ボーナスで英語を勉強したっていうだけ。映画がすべての始まりでした」
映画字幕翻訳者の戸田奈津子さん(80)の名前を、洋画のエンドロールで一度は見たことがあるのではないだろうか。
『E.T.』『タイタニック』『ジュラシック・ワールド』など、これまで1500本超える作品の翻訳を手掛けてきた戸田さん。
字幕翻訳の夢が叶うまで20年も掛かったにもかかわらず、あきらめなかったのはなぜか。誤訳批判について思うこととは。BuzzFeed Newsは40年間、字幕翻訳の第一線で活躍している戸田奈津子さんに話を聞いた。
「ただの映画ファン。ミーハーよ、しかも」
意外なことに、戸田さんは大学を出る直前まで「字幕のことなんか考えたことはない」と話す。
「ただの映画ファン。ミーハーよ、しかも。映画を観てて、字幕のことを考える?中学、高校、大学と10年以上映画を観まくりましたが、ビデオもDVDもない時代。一期一会で映画を観るから、意識は99%画面に釘付け。
英語がわからないから、残りの1%でストーリーを追っていたわけです。字幕翻訳を仕事にしようだなんて一瞬たりとも考えたことがありませんでした」
大学の4年間を教室ではなく映画館で過ごした、と過去のインタビューで明かすほどの映画ファン。
映画が大好き。ただその気持ちだけで映画を観続けてきた戸田さんは、大学を卒業する直前になってから字幕翻訳の仕事に興味を持ち始めたという。
「就活の時期になって、何しようかと思ったら『あぁ、字幕は誰かがどこかでやっているんだと初めて気がついたの。私に向いた仕事だ』と思って」
そこから、戸田さんの字幕翻訳者になる夢が始まった。しかし、本格的に字幕翻訳を手がけるようになったのは、その20年後。戸田さんが40歳を過ぎたときだった。
夢叶うまで20年
字幕翻訳者になろうと決心したものの、なるための唯一の手がかりは、映画で見慣れていた「日本版字幕 清水俊二」だけだった。
清水俊二さんは、日本における英米映画の字幕翻訳の第一人者で、のちに戸田さんの師匠的な存在となる。
戸田さんは住所を探し、清水さんに「字幕翻訳をしたい」と手紙を送った。しかし、初対面で「字幕をやりたいとは、困ったねぇ。とにかく難しい世界だから」と言われる。しかし、清水さんの言葉ではあきらめきれなかった。
”
「ここであきらめはしないぞ!」という気持ちだけをしっかり抱いて帰りました。(「KEEP ON DREAMING」より)
”
https://www.buzzfeed.com/eimiyamamitsu/interview-with-natsuko-toda?utm_term=.aaaxw4op3#.fhAPLxWMN
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そのときの苦悩を過去のオピニオン記事で振り返っている。
http://www.academyhills.com/note/opinion/10031706MovSub.html
”
大学を出た女がトントン、「入れて」と言っても、入れてくれるわけがない。第一、たたく扉がないんです。「狭き門」と言いますが、門なんてない、壁で囲まれた世界だったのです。その中に男性が数人いて、その仕事を全て彼らがこなしていました。
そういう世界とわかり、私は呆然としました。「やっぱり世の中は甘くないんだ。いくらやりたいと思っても、『いらっしゃい』と手招きしてくれるような魅力的な仕事なんてあるわけがない」ということだけがわかりました。
これは何でも同じですね。世の中に出たら、自分の好む仕事のほうから呼んでくれることは絶対ありません。自分からチャレンジしなければ、絶対に攻め落とせません。
”
20年も待ち続けてまで字幕翻訳者になろうと思った理由は。聞くと戸田さんは即座に答える。
「字幕以外に、ほかにやりたいことがなかったから」
戸田さんは、自分を勇気づけながら字幕翻訳者という夢を追い続けていたが、母親は戸田さんの仕事や結婚に不安を抱いていたという。
「母は字幕の仕事なんてどういうものか全然理解していなかったし、すぐに実現するものじゃないってことをわかっていた。だからもちろん、母は不安だったでしょう」
それでもあきらめなかったのかと聞くと、戸田さんらしい答えが返ってきた。
「それはあきらめないわよ。私、母親の言葉で止まるような人間じゃないもの」
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▲戸田奈津子さん(左)とフランシス・フォード・コッポラ監督(右) 時事通信
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そして20年目にフランシス・フォード・コッポラ監督の大作『地獄の黙示録』を監督の推薦で翻訳。
『地獄の黙示録』をきっかけに、戸田さんの字幕翻訳者としての道が本格的に開かれた。多いときには年に50本の映画を一人で翻訳していた。
驚くことに、字幕翻訳は基本的に単独作業だという。複数の人が翻訳すると、セリフの言い回しやリズムを統一するのに余計な時間がかかってしまうからだ。
毎日変わっていく言語
(写真)
Jun Tsuboike / BuzzFeed
40年近く字幕翻訳をしてきている戸田さんだが、仕事を始めた当初と今では、観客が使うことばが変わっている。
「日本語はとにかく、もちろん英語も変わりますよ。言語は必ず毎日変わっていく、どの言語もね。だけど日本語は一番、新陳代謝が激しい」
どのように対応しているのだろうか。流行語を字幕に使うのは危険だと言う戸田さん。
「たとえば2016年に流行した『神ってる』を字幕に使ってごらんなさい。
5年後には誰もわかりません。DVDで10年、20年残るのに、20年先に『神ってる』と字幕で出たら?誰もわからないでしょ」
映画によっては使う例外もあるが、その場合はDVD版の字幕を作るときに修正するという。
「例えば学園もので、本当に今のアメリカの大学の話だったら、流行語使う方が、現代っぽい感覚が出るでしょうが、DVDにする時には変えなきゃならない。将来の観客にはわかりませんから」
ネットで広がる誤訳批判。そして『ロード・オブ・ザ・リング』騒動
ネットでは、戸田さんが翻訳するときに使う独特の意訳や言い回しを「なっち語」と親しむ人がいる。その一方で、戸田さん独特の意訳や誤訳に対する批判の声が上がるのも事実だ。「誤訳の女王」とも呼ばれることも。
ネット上の批判について、戸田さんは「見ないから、何て言われているか知りません」。
戸田さんが字幕翻訳を担当した『ロード・オブ・ザ・リング』『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』は、原作に忠実ではないという批判が相次いだ。原作ファンを中心に、ネットで字幕修正や字幕翻訳の交代を求める署名活動が起きる騒動となった。
戸田さんは「言い訳や昔の話をしたくない」と最初に断りを入れながら『ロード・オブ・ザ・リング』騒動についてこう説明する。
「抗議をした方々は、数十年前の本の翻訳を聖書と思っているわけ。数十年前の翻訳ですよ?日々変わる言葉が、その間にどれだけ変化するか。今の観客が違和感を抱かない字幕にするのが当然じゃないでしょうか」
原作「指輪物語」は、瀬田貞二さんが1970年代に翻訳。当時、使われていたことばは通用しないと戸田さん。実際、原作の翻訳も1992年に翻訳が推敲されている。
字幕をそもそもどう作っているのか、戸田さんは著書に綴っている。
”
かたや練りに練ったシナリオのせりふがあり、かたや観客の映画鑑賞の邪魔にならない限度の字数がある。その中間には必ずどこかに、限りなく原文に近く、
しかも字幕として成り立つ日本語があるはずである。細い細い線のうえに、その線を綱渡りのようにたどってゆく努力が、字幕づくりの基本である。(「字幕の中に人生」より)
”
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諸外国は吹き替えが当たり前だと聞いた
外国語のシーンとかではスーパー出るし。
ロシアがすごい。アップロードした奴はすべて吹き替え、それもオッサン一人が声色変えてやってる。
ワロタ
インド映画に英語字幕とか
イタリアオペラに英語字幕とか普通にあるのだが・・・
日本アニメに字幕付けてる連中もいるしな
スラングを直訳したりしてるだろババア
おまえの親戚のレスなら納得するが、
おまえのレスでは虎の威を借る狐の話にしか聞こえない。
ダースベイダーに「あり得な~い!」って言わせたくせに
> 日々変わる言葉が、その間にどれだけ変化するか。今の観客が違和感を抱かない字幕にするのが当然じゃないでしょうか」
今の観客が違和感を抱いたから署名騒動にまで発展したんだろうにw
おかげでストーリーの解釈そのものがおかしくなってる時がある
先入観を無くすために台本とあらすじしか目を通さないからね
映画としての筋を立てるだけで原作の解釈は一切考慮しない
66年に流産→66回の流産
どうやって66回も妊娠するんだ
手を出すなら一通りその分野を勉強する。
これ、翻訳仕事の基本です
そのまま行ってたら俺らがハートマン軍曹や◯◯は地獄だぜフゥハハハーハァーネタで盛り上がることもなかったかも知れない
時代に付いてけない婆さんが独占的に仕事取ってた方がおかしかった
そもそも字を読める人が多いわけじゃないから
というより、移民国家だから、という理由の方が大きいだろうな
移民でなくてもインドなんかは多民族国家だから、映画は吹き替えが主流
それも、アフレコするんじゃなくて、むかしの弁士みたいなのが各地の映画館にいて
画面の横で全部の役を吹き替えるんだ
>「抗議をした方々は、数十年前の本の翻訳を聖書と思っているわけ。数十年前の翻訳ですよ?日々変わる言葉が、
>その間にどれだけ変化するか。今の観客が違和感を抱かない字幕にするのが当然じゃないでしょうか」
ボロミアを嘘つきの小物に訳したのは絶対にゆるさん
(DVD字幕) You are not yourself!→正気に戻って!
(ナッチ訳) You are not yourself!→噓をつくな
どんなに正確でも、間に合わなければ0点。
前半と後半で質が変わるのも落第。
そこを引き受けるのがなっち。
5年後には誰もわかりません。
DVDで10年、20年残るのに、20年先に『神ってる』と字幕で出たら?
誰もわからないでしょ」
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ブリジットジョーンズの日記で
「雑学クイズ番組」 を 「トリビアの泉」と訳すなっち
日本語と辻褄あわなくなるのに布団が吹っ飛んだみたいに強引に訳してる時がある
サミュエル・L・ジャクソン「嘘こくな!」
ベン・アフレック「こいてません!」
メインは一人でも、それを推敲し直すグループ制にしないと
全部軽く論破されるだろうな
KEEP ON DREAMING 戸田奈津子 戸田 奈津子,金子 裕子 双葉社 |
「自分は知的な方だけど」という字幕が出てすごく違和感があった
気になって気になってそのあとの何分かが頭に入って来なかったw
あんまり気になったから調べてみたら、
どうやら「理知的」と言わせたかったらしい
ちなみにこれも戸田先生のお仕事
戸田さんのすごいところは他に類のない翻訳の速度
レジェンドといってもいいくらいの特殊スキル
人間なんだからミスくらいあるだろ。
それを本人が認めりゃそれで済むのに
プライドからなのか、認めないからこうやってネタにされることを知った方がいいと思うわ。
本来尊敬されるであろう人間であるはずなのに、この台無しはものすごくもったいない。
なっち語も味があると言えばあるよね
でも誤訳とは別問題
1本あたりの翻訳料も相当安そう
だから、ケチりたい日本の映画界から引っ張りダコとかのオチも有りそう
翻訳チェックもしないで流通しちゃうものなの?
アポロ13で俳優がスイッチを入れながら「Main B close」(メインB接続)
と言ったのを「メインB閉鎖」と訳していたのにはまいったw
回路を閉じる=スイッチを入れるなのに・・
英語云々よりもその映画の舞台や世界の知識に疎い人は訳しちゃ駄目だと思う
※4
後進に仕事を取られないように無理やり取ってくるんやで
今は亡き字幕翻訳家、岡枝慎二さんの著書にはこう記されていたな
「1秒あたりに使用可能な上限文字数が決まっている為、意図的に意訳・抄訳せざるを得ない場面も多々有る
一般の観客はそういった内部事情を知る由もないので、或る程度外国語を使いこなせる観客から『この翻訳家、超テキトーじゃん』と言われてしまうのも仕方のない事だ
そもそも日本語字幕と言うものは、外国語を理解出来ない観客向けの代物なのだから」とね
英・独・仏・伊・露・西・スウェーデンの7ヵ国語の翻訳を岡枝さんはこなしていたそうで、つくづくスゴい人だったんだなぁ
簡潔で解りやすい文章を書く、本当に素晴らしい翻訳家でしたわ
なっちよりも松浦美奈さんの方が自分は好きだな~
※7
それを臆面もなく自分で話しちゃったり
スターとの交友録を見せびらかしちゃったりするところも
叩かれる理由の一つなんだよな
ただ誤訳してるのとはわけが違う
ソフト化するさいに、この人の字幕を使うの止めてくれ
言葉がヘタクソすぎて内容が頭に入ってこないんじゃ
ファイトクラブの字幕もこの人で、おかげで吹き替えでしか見ないようにしてる
なんで翻訳家やれてんの
吹き替えで「三ツ矢雄二バージョン」と「ダブルゆうじバージョン」があるなら、字幕もバージョン違いがあってもいいよね。
戸田奈津子による新人同業者いじめがすごいそうです。
逆らうと仕事がこなくなるんだと。
この方のバックに誰かついているんでしょ。