俳優で歌手、菅田将暉（２６）が監督デビューすることが１２日、分かった。７月１０日発売の第２弾アルバム「ＬＯＶＥ」の初回限定盤に収録されるショートフィルム「クローバー」で、同名収録曲をモチーフに約半年かけて４７分にも及ぶ物語を製作。主演に太賀（２６）を迎え、出演、企画、プロデュースまで行った菅田監督は「５分のつもりで書いたものが５０分近い作品になってしまいました」と大作に胸を張った。

　新曲「まちがいさがし」が各配信ストアで１位を獲得するなどアーティストとしても輝きを放つ演技派俳優に、新たな肩書が加わった。

　ショートフィルム「クローバー」は、主人公のサラリーマンが上司や友人にもらったプレゼントをきっかけに、身の回りのものを大事にすることの大切さを知るオリジナルストーリー。１０年来の友人でもある太賀が主演し、自身も出演する。

　メガホンを執るきっかけは親交の深いシンガー・ソングライター、石崎ひゅーい（３５）が菅田のために作詞作曲した「クローバー」だった。

　愛し続けることで、愛したものや人で日々が彩っていくことを歌った同曲を聴いた菅田が「ひゅーいくんが描いてくれたその世界は、まさに自分そのもの」と感動。

　人に踏まれるなど傷つけられることで誕生する四つ葉のクローバーに感銘を受け、「仲間たちとの足りないものを補おうとする日々は僕にとって宝物。そんな誰にも見せる必要のない日々を今のうちに残したい」と作業に取りかかり、構想から約半年かけて製作した。４月に行われた撮影では、せりふや動作はアドリブ中心だったという。

　表現者としての親友を尊敬する太賀は「彼がまさか監督をやるなんて。さすがに想像もしていませんでしたが、想像してみたそれ以上に特別な撮影になりました」と菅田監督に感服している。

　注目のショートフィルムは、新アルバムのＤＶＤ付き初回限定盤に収録。企画、プロデュースから全て自らの手で行った菅田は「５分のつもりで書いたものがいつのまにか５０分近い作品になってしまいましたが、もしよろしければ見てください」と謙虚にアピールしている。

2019/6/13(木) 7:00　サンケイスポーツ
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