
アン・オフィサー・アンド・ア・スパイ
(2019-09-30)
キャスト
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Louis Garrel
Captain Alfred Dreyfus
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Jean Dujardin
Lieutenant Colonel Marie-Georges Picquart
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Emmanuelle Seigner
Pauline Monnier
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Grégory Gadebois
Commander Hubert Henry
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Melvil Poupaud
Maître Fernand Labori, lawyer for Captain Dreyfus
公式サイト
https://longride.jp/officer-spy/
公式Twitter
https://twitter.com/officer_and_spy?s=21
公式Instagram
https://instagram.com/longride_movie?utm_medium=copy_link
(deleted an unsolicited ad)
製作年 2019年
製作国 フランス・イタリア合作
配給 ロングライド
上映時間 131分

ロマン・ポランスキーが監督を務め、第76回ベネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞した「オフィサー・アンド・スパイ」の本予告が披露された。
反ユダヤ感情が高まる19世紀末のフランスで起きた歴史的冤罪事件“ドレフュス事件”を基にした歴史サスペンス。ユダヤ系の陸軍大尉ドレフュスは、ドイツに軍事機密を流したスパイ容疑で終身刑を宣告される。ところが対敵情報活動を率いるピカール中佐は、ドレフュスの無実を示す衝撃的な証拠を発見。上官に対処を迫るが、国家的なスキャンダルを恐れ、隠蔽をもくろむ上層部に左遷を命じられてしまう。
本予告では、スパイの罪を被せられたドレフュス大尉と、彼の無実を裏付ける真実を知ってしまったピカール中佐が、あらゆる手段で隠蔽を謀る巨大国家権力に抗い、正義のために命懸けの逆転劇に挑む姿が描かれる。
ナレーションを担当したのは、NHKの長寿番組「その時歴史が動いた」のキャスターで知られる松平定知。松平は「毎日、人が人を殺している。子供たちの上にミサイルが堕ちる———『それは敵のデマ』と一方の当事者は言う」とコメントを寄せ、この事件が現代の社会にも通じる物語であることを伝える。怒号を浴びせる群衆や銃声、法廷で取り乱すドレフュスの姿。絶体絶命の中、ピカールがとった一発逆転の賭けとは。松平によるナレーションとサスペンスフルな展開が、壮絶なドラマを予感させる。
「オフィサー・アンド・スパイ」は、6月3日からTOHOシネマズ シャンテほかで全国公開。松平のコメント全文は以下の通り。
【松平定知(京都芸術大学教授)】
毎日、人が人を殺している。子供たちの上にミサイルが堕ちる———「それは敵のデマ」と一方の当事者は言う。
19世紀末。無実で収監されたドレフュス大尉を救うため奔走するピカール中佐は、苦境の中でこう呟き、自らを奮い立たせる—「事実は変えられない」! そして、、、。
1895年当時、フランスは普仏戦争敗北に関するの賠償金や恐慌の影響でアンチセミティズムへと傾いていた。そんな中、パリのドイツ駐在武官邸から発見されたメモによって仏軍部に裏切者がいることが分かり、その筆跡が似ていることから、アルフレド・ドレフュスは逮捕された。これが雑なドレフュス事件の概要である。本作品は有名な官位剥奪式の絵を完全再現したシーンで幕を開ける。行進しながら"私は無実だ!"と叫ぶ姿はなんとも滑稽な印象を残す。民衆から罵詈雑言を浴びせられるドレフュスを遠目に眺めながら、"失った富を嘆く普通のユダヤ人だね"と応えるのは主人公であり、行く行くはドレフュスを無罪へと導くこととなるピカール中佐だ。ドレフュスは彼の教え子であり、ピカールは彼に低評価を付けたことに対して"人種云々ではなく君の能力の問題だ"と一蹴しているが、彼もまた部外者として冤罪事件だとは微塵も思っていなかった。その後ピカールは諜報部へと栄転し、職場改革を遂行する過程で、ドレフュスに対する迫害に冤罪の可能性があることに気付き調査を進める。
ピカールの愛人がポランスキーの妻であるエマニュエル・セニエであるのも実に気味が悪い。最終的にドレフュスが釈放されるシーンも無罪を勝ち取るシーンも省かれ、共に闘ったかのように見えたピカールとドレフュスが喧嘩別れするかのようなシーンで幕切れを迎えるのは、あまりにも露骨すぎやしないか?私には現代社会への警鐘に名を借りた保身のための言い訳に過ぎないように感じた。
史実に忠実な作品なだけに最後は胸糞展開だけど見応えはあった
組織が腐ると標的にされたものは正義が通らないのは100年経った今も変わらない
きわめてオーソドックスで衒いのない、ストレートな歴史劇だったな
ポランスキーという人物はいわくつきだが、この作品には好感を持てた
最後のドレフュスの昇格させろってのも実話なんだろか、あれ必要?
フランスもユダヤ差別がすごかったんだな
予告編の編集うまいw
3年越しの公開です。
ドレフュス事件を題材に、国家国防が抱える人種問題を描き出していきます。
同じ軍隊でも『トップガン マーヴェリック』とは全然違います。
ただの歴史ドラマにせず、今も続く問題へと繋げるうまさはさすがに圧倒されました。
作品と製作者を切り離すのか、という問題は日本でも盛り上がり、本作もフランスでの評価を二分しています。
無実の罪で投獄されるユダヤ人というテーマを迫真力で描けるのは、ロマン・ポランスキー監督以上はいないでしょう。
ただ気になるのは、監督がドレフュスと同一化していないか、というシーンが多々あり、それは違うのでは?と思います。
これが評価を二分させる要因な気がします。
本作の重厚で、歴史から現代の人種問題に視点を向ける映画としてのレベルの高さは、確かにすごいものがあります。
それでもただただ絶賛して終わりにしてはならない問題も潜んでいましたね。
評価コメント見て初めて知ったわ
逆転劇売りしてた
これまでにポランスキーが映画史上に残る傑作、名作のたぐいを作ってきたことは否定できないと思うわ
一方で、ポランスキーの事件はあまりにも有名だからなぁ…
>ポランスキーの事件はあまりにも有名だからなぁ
>1977年にジャック・ニコルソン邸で、当時13歳の子役モデルに性的行為(強姦・アナルセックス)をした嫌疑をかけられ逮捕、
>裁判では司法取引により法定強姦の有罪の判決(実刑 懲役50年以上という換算)を受ける。
>ポランスキーは法廷の外では無実を主張し、「これは冤罪であり、本人は少女とその母親による恐喝の対象になっていた」と述べている。
>ポランスキーは42日間の勾留後、釈放されている。しかし、事件の担当判事がポランスキーを投獄後、
>国外追放にすることを示唆、再び収監する旨を地方検事と彼の弁護士に告げた。
>保釈中に逃亡したことが通説となっているが、正確には釈放後の国外脱出である。
>ポランスキーは出廷を拒否。アメリカを捨てることを決意し、有効だったパスポートを手にロンドンへ渡航、
>その後パリへと移住した。以後、アメリカへ一度も入国していない。
>しかし、この件はアメリカの司法当局に遺恨を残し、チューリッヒでの身柄拘束に繋がることとなる。
1894年、ユダヤ系のフランス陸軍大尉ドレフュスがドイツに軍事機密を漏洩したスパイ容疑で終身刑を言い渡されます。対敵情報活動を率いるピカール中佐はドレフュスの無実を示す証拠を発見し上官に対処を迫るが、隠蔽を図ろうとする上層部から左遷を命じられてしまう
というお話です。
感想一言で言うともどかしかったです。
ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した本作。
1894年にフランスで起きた“ドレフュス事件”を題材に監督が製作していきました。
この事件は様々な分野に影響を及ぼしています。
人種差別の側面ではユダヤ人という理由で冤罪になったという事実を目の当たりにした新聞記者がユダヤ人国家を建国するシオニズムを提唱してイスラエルへと繋がっていきます。
また、軍や政府といった公的機関を批判した人に対して名誉毀損で訴えられるという構図に疑問を呈した事件でもありました。
ちなみにアメリカなどでは虚偽を発言しない限り民衆が名誉毀損で公的機関から訴えられることはありませんが、日本は訴える事が出来ます。
そんな題材をポランスキー監督が手がけるのが面白いです。
ポーランド人の監督は母親をアウシュヴィッツで失った人間であり、本人自身もユダヤ人狩りから逃れる為に逃亡していた人物です。
これらの経験は過去にも『戦場のピアニスト』などでリアルな描写で世界中から高い評価を得ています。
この事件自体も何度か映像化されており、中でもオスカーを獲った『ゾラの生涯』を若い頃に見て影響を受けた監督はいつか撮ろうと考えていたそうです。
彼は本作でリアリティを求めており、プロデューサーから7年越しにフランス語での制作を打診されて撮影を開始しました。
内容はこの映画をスリラーとしているだけあって腐敗した組織やメディアの力なども踏まえて事件が起こる要素は揃っている怖さを感じました。
主人公が完璧なわけではなく、不倫している描写などもある事から人間臭さも見えます。
これらは少女への淫行行為で有罪判決を受けた監督ならではと言ったところでしょうか。
正義を描いているはずが、どこか手放しで賞賛出来ない部分がある。
映画としては良作でありながら絶賛して良いのか分からないのです。
この複雑な感情がラストで描かれる主人公と冤罪の被害を受けたドレフュスとの距離感にも現れているのだと思います。
ドレフュスは実物と似てるな
>頭がピカール
【審議中】 ( ´・ω) (´・ω・) (・ω・`) (ω・` )